生涯暮らし続けられる久高島を目指して | |||||||||||||||||||||||||||||||||
ふばの里ミニデイサービス(南城市久高島) | |||||||||||||||||||||||||||||||||
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南城市知念の安座真港からフェリーで東に20分、沖縄本島の東約5kmに浮かぶ久高島は、人口約300人の小さな島である。古くより神の島とされ、イザイホーをはじめとする多くの祭事が残るこの久高島で、ボランティアグループによる高齢者を対象としたミニデイサービスが続けられ、島民の福祉向上の一翼を担っている。 ここでは、久高島の住民福祉活動と介護を取り巻く島の現状を紹介する。 島の高齢化率は40% 月2回の介護予防に注力
こうした中、久高島のボランティアグループ「ふばの里」では、平成15年からミニデイサービスを実施し、高齢者の閉じこもり防止や介護予防などの効果を挙げている。 平成18年6月現在、ふばの里では毎月第2火曜日に行われる行政委託のミニデイサービスに加え、第4火曜日にも独自でミニデイを行っている。 このミニデイは、集落の中心部にある離島振興総合センターを会場に、午後1時半~3時半の時間帯に行われる。開始時間前にはセンターを管理する区長の協力を得て、島内アナウンスで参加を呼びかけている。利用者はほとんどが徒歩で会場に訪れる。 取材を行った日のプログラムは以下のとおり。初めにボランティアが血圧・脈拍を測定し、次に転倒予防のための体操を行った。次に理学療法士による介護予防のためのエクササイズが行われた。後半は、お茶を飲みながらの歓談やゲーム、レクリエーションで盛り上がった。 ミニデイを運営するボランティアは島内の住民で、手分けしながら連絡調整や会場設営、レクの進行を行っていた。ふばの里の利用者は利用1回につき100円の利用料を負担している。送迎の必要な一部の利用者に対しては自家用車による送迎を行っている。 住民らで組織される「有見会」を中核に島の福祉向上を探る
この事業をきっかけとして、久高島に「有見会」というワーキンググループが設置された。有見会は、島内の区長、老人クラブ会長、医師、看護師、教育関係者、村議会議員などが構成員となり、県長寿社会対策室(当時)と県立看護大学と連携しながら、住民福祉の向上について実態調査や支援計画策定を行った。 こうした流れの中で、高齢者向けのミニデイサービスを開催することとなり、島民へボランティアを呼びかけた結果、平成15年7月に、ボランティアグループ「ふばの里」が結成された。 積極的に住民へ情報提供 「里帰り事業」などの試みも 有見会では、離島・過疎地域支援事業で行う調査や話し合い結果の情報を住民へ提供するために「有見会通信」を発行している。 全戸に配布されるこの通信には、様々な福祉サービスや活動が紹介され、住民の福祉に対する関心を喚起するのに役立っている。また、平成15年9月には、介護が必要なため本島の施設に入所している島出身の高齢者を一時的に帰省させる「里帰り事業」を実施した。久方振りに帰島する島出身者を島ぐるみで温かく歓迎するなど、地域に密着した活動も展開している。 利用者、ボランティアの声 ふばの里の利用者は、この日行われた転倒予防のエクササイズを楽しくこなしていた。利用者の一人は、「先生たちの体操がとても面白い。足が自然と鍛えられます。」と感想を語る。別の利用者は「勝負するゲームが楽しい」と話す。住民ボランティアが考案した速さを競うレクゲームでは、皆がいきいきとした表情を見せた。 3年前からふばの里に関わるようになった事務局の藤山共子さんは「島の生活や文化を大切にしながら、高齢者の暮らしのお手伝いをしていきたい。」と話した。 「島で暮らし続けたい」に応える施設整備を ふばの里のメンバー西銘明枝さんによると、「島内には家に閉じこもりがちな高齢者が、特に80代や90代の方に多い」という。また、会場となる離島振興総合センターは、島民全体が使用する公共施設であり、「高齢者が落ち着いて利用できるデイサービス専用の場所があったら」と要望する。住民ボランティアが運営するミニデイの利用促進に加え、島全体で介護を支えていけるような施設・設備や人材の確保も当面の大きな課題といえよう。 住民支え合いに加え、在宅福祉サービスの充実を
これから先、離島・過疎地域での介護を支えていくためには「生活支援ハウス」のような、小規模で多機能を有する事業所の設置など、行政も積極的に検討していかなくてはならない。 |
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