ママと子が集う憩いの場
ママ’s cafe・南城市社会福祉協議会(南城市玉城)

   南城市玉城地区(旧玉城村)は、風光明媚な自然と昔ながらの地域共同体が息づく地域である。そして近年では、市(村)外出身者が多く移り住み、人口も増加しつつある地域でもある。
 南城市社会福祉協議会玉城支所では、旧玉城村社協時代より、地域の公民館を利用した子育てサロン「ママ’s cafe」を運営している。


母親同士で情報交換  ゆったりとした時間が流れる

▲自分たちが描いた絵を誇らしげに掲げる子どもたち。
▲自分たちが描いた絵を誇らしげに掲げる子どもたち。
  ママ’s cafeは、地域に住む子育て中の親子が気軽に寄り合い、憩いの時間を過ごす場である。
 平成18年5月現在、南城市玉城の愛地と親慶原の各公民館で実施されている。
 各地区の開催日は月1回で、10時から12時の時間帯で実施されている。
 また、愛地地区では、高齢者のミニデイサービスと同じ時間帯に開催日を設けている点が特徴的である。
 利用者は、妊婦や0歳~就学前児童とその親などが対象で、地域住民や民生委員児童委員、ボランティアなどが一緒に参加している。
 cafeでは母親同士が集まることで、自然と会話が生まれ、子育てやしつけについて情報を交換しながら、ゆったりとした時間が流れる。
 「cafe」と呼ばれるだけあって、くつろげる雰囲気作りにも工夫が見られる。子どもが喜びそうなBGM(音楽)をかけたり、お茶やコーヒーを飲みながらお菓子が食べられたり、リラックスできる空間を演出している。
 同事業を運営する社協では、行政から保健師や栄養士を派遣してもらい、各種講習会を開催したり、cafeメンバー同士での遠足を実施したりといった企画も行っている。
 運営費の財源には共同募金の配分金や利用者からの参加費(100円)をあてている。


住民の要望により愛地地区に最初のcafeがオープン

  活動を始めたのはおよそ2年前(平成16年度)。当時の玉城村社協で「子育ての悩みを持っている親同士が集まれる場所があったら」という住民の要望に応える形でスタートした。以前から「おもちゃ図書館」の運営や、夏休み期間中の幼稚園児童の一時預かりなど、子育て支援を積極的に行っていた同社協では、愛地地区に最初のcafeをオープンした。
 村外出身の住民が多くなる中で、一人で子育てに悩んでいる親は少なくない。「社協だより」やチラシの配布などでcafeへの参加を呼びかけたところ、利用者から好評を博し、口コミで利用家族の数も徐々に増えていった。その後、親慶原でもオープンした。

   
社協を中心に各機関や住民が連携
  
 cafeの運営には、社協を中心に地域の各関係機関や住民が大きく係っている。
 社協が行政に働きかけて、助産師や保健師、栄養士といった専門職をcafe派遣してもらい、ベビーマッサージの講習会や保健指導、食事指導を行っている。子育てに悩む母親たちにとっては専門家からのアドバイスが心強いものとなっているという。
 また、遠足を企画した際には、地域の食生活改善グループ推進員らがボランティアで参加し、弁当づくりを行うなどの支援も生まれた。
 さらに、活動場所である公民館の使用についても自治会の理解を得て、無料で使用することができている。
 このほかにも、地域の民生委員児童委員が参加呼びかけや、cafeで子どもたちの遊び相手や見守りをする「見守りのボランティア」として協力するなどの動きも見られる。


利用者が主体となってcafe通信を発行

 取材当日、7ヶ月の男児と一緒に親慶原cafeに参加した村内在住の母親は「他のお母さん方とお話したりする機会ができてとても助かっている」と話した。
 活動を進めていく中で、2つのcafe両方に参加する家族が出てきたり、利用者が主体となってcafe通信を発行するなど、「ママ’s cafe」は地域や利用者から親しまれる存在となっている。


住民への周知で利用者の掘り起こしを目指す
 
 ママ’s cafeの運営にあたって課題となっている点について市社協担当者の嶺井靖さんは、「多くの参加者が集まるときもあれば、参加者が0名のときがあったりと、人数把握が難しい。」と話す。そして、「事業の趣旨や内容について住民へ周知していくこと」を課題としてあげる。
 県内では夫婦共働きの世帯が多く、平日の昼間は保育園に子どもを預けている家庭が多い。そして、玉城も例外ではなく、「家庭で子どもの面倒を見ている親がまだまだいるはず。」と嶺井さんは語る。今後の課題の一つとして、利用者の掘り起こしを挙げた。


誰もが気軽に参加できる集いの場、憩いの場に

▲みんなでピクニックに行って羽を伸ばすことも。場所は南城市の玉泉洞
▲みんなでピクニックに行って羽を伸ばすことも。場所は南城市の玉泉洞
 今後については、現在、玉城地区の東西2ヶ所で展開中のママ’s cafeであるが、地区中央部にもう1ヶ所オープンすることを目指している。そのためにも住民への周知を図りながら、さらなる利用を呼びかけていきたいとのこと。
 また、見守りボランティアが子どもたちを預かり、母親同士だけで外出や食事をする機会を企画するなど活動のバリエーションも増やしていきたいとのこと。
 ゆくゆくは「誰もが気軽に参加できる、地域住民相互の集いの場、憩いの場としての定着を図りたい」と大きなビジョンを描いている。


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