利用者の声を大切に 豊富なメニューで地域にも展開
南風原町兼城ゆいまーる会(南風原町兼城)

  南風原町では、小地域福祉ネットワーク活動の一環として各自治会の公民館を拠点に高齢者を対象としたミニデイサービス(以下、ミニデイと表記)や子育て中の親子を対象とした子育てサロンを実施している。その一つ、兼城地区では、年間を通じて様々な活動を行っている。
 ここでは、兼城ゆいまーる会が行うミニデイにおける多様な活動メニューの実施を中心に地域への展開について紹介する。


月2回のミニデイを開催 子育てサロンにも注力

▲毎年行われる体力測定。健康増進・介護予防の効果も。
▲毎年行われる体力測定。健康増進・介護予防の効果も。
 兼城地区では公民館へ地域の高齢者が集うミニデイや子育て中の親子同士が交流し情報交換ができる場として子育てサロンが行われている。これを運営するのは、地域の民生委員や住民ボランティアで組織される「兼城ゆいまーる会」(大城茂会長)である。
 ゆいまーる会は平成5年に発足。南風原町の中でも先駆けて小地域福祉ネットワーク活動に取り組んだ団体である。
 現在、町社協が実施する「生きがい活動支援通所事業」とあわせ、ゆいまーる会独自でミニデイを行い、毎月第3・第4水曜日の2回を定期的な活動日としている。
 また、平成15年9月から近くの保育園の協力を得ながら子育てサロンにも力を入れている。


バリエーション豊かな内容
 
  ゆいまーる会が行うミニデイで特筆すべきは、その内容の多様さにある(詳細は右表のとおり)。
 今年度の活動計画を見ただけでも、グラウンドゴルフにそば作り、講話、手工芸、ピクニックなど幅広い。また、地域の小学校や保育園へ出向いての交流会や、ひとり暮らし高齢者世帯への友愛訪問活動を実施するなど地域社会とのつながりを大切にしている。さらに、毎年1回の体力測定では、握力や前屈、歩行など5種類のメニューを計測し、自分の体力水準のチェックに役立てている。これは、介護予防や健康増進にもつながっている。

   
利用者の声を大切に~バランスの取れた活動計画づくり
  
 このように年間を通じ多彩なメニューが用意されているゆいまーる会の活動であるが、これらは、毎年度末に利用者へアンケートを行い、「こんなことをやりたい」という意見を反映させながら実現したものだ。
 ともすれば、ワンパターンの内容に終始しがちなミニデイであるが、利用者の希望する内容は多様であるはずである。ミニデイを運営する側は、そのニーズに真摯に対応していくことが求められる。また、適度な運動を取り入れたり、文化・教養に触れる機会を設けるなど、バランスの取れた活動計画の工夫も必要となる。兼城ゆいまーる会の取り組みは、その好例と言えよう。
 このように、プログラムを工夫することで、利用者のマンネリ化を防ぐことはもちろん、新たな利用者の開拓にも期待ができる。あわせて運営するボランティアも一緒になって楽しめるという相乗効果も期待される。


地域に出かけていくことで、利用者も地域社会へ貢献 

 小学校等での世代間交流や友愛訪問、町内の他地域の団体との交流会など、会場である公民館にこだわらない、地域へ目を向けた活動メニューも特徴の一つである。こうした活動を通して、高齢者の社会参加を促すことで、サービスを受けるという立場から、高齢者自らが地域へ貢献する機会を提供することにつながっている。
 また、住民も講話の講師や手工芸の指導、交流会の運営など様々な場面でボランティアとして参加でき、子育てサロンの実施で若い世代も地域と密接に関わることができ、地域全体で福祉活動に取り組む土壌を築いている。






相互扶助を大切にこれからも活動を続けたい
 
▲プログラムの最後はみんなで談笑。よもやま話に花を咲かせる。
▲プログラムの最後はみんなで談笑。よもやま話に花を咲かせる。
 取材に訪れた日はちょうど、年1回の体力測定の日だった。楽しそうに体力測定に参加する利用者を見て、ゆいまーる会の活動に関わる地元民生委員の松田直子さんは「皆さんの喜ぶ表情が本当にいきいきしているでしょ。楽しんでもらうことで私たちもとてもうれしいんですよ。」と話した。
 利用者で元会長の山城清忠さん(81歳)は、ゆいまーる会が今年の県社会福祉大会で表彰を受けたことを知り、「相互扶助を大切にこれまでやってきた。これからもみんなで活動を続けて、総理大臣表彰を目指そうではないですか。」とうれしそうに語った。


子育てサロンも実施 みんなが喜ぶ活動に

 会長の大城茂さんにこれからの活動の展望について話をうかがった。大城さんは、「これまで町社協や字から大きな支援を受けてやってきた。ボランティアと共に、みんなが喜んでもらえる活動にしていきたい。」と抱負を語る。
 現在、県内各地で公民館等を活用したミニデイや子育てサロンが行われている。この兼城ゆいまーる会の取り組みは、マンネリ化や地域展開に悩む多くの関係者にとって参考になる事例であろう。今後さらに小地域福祉ネットワーク活動の裾野を拡げ、支援を必要としている方々への見守り活動や生活支援活動への発展的な活動が期待される。




 (前のページへ)

 (次のページへ)



-ふれあいネットワーク-

〒903-8603 那覇市首里石嶺町4丁目373番地の1 沖縄県総合福祉センター内

社会福祉法人
沖縄県社会福祉協議会

Tel 098(887)2000  Fax 098(887)2024
Copyright(C)沖縄県社会福祉協議会
CLOSE