シリーズ 活動最前線

見えない障害を支援する

「ちゅらとも」 沖国大手話サークル

▲「I love you」の手話をするメンバー達


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福祉情報おきなわVol.119(2008.5.1)
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 今回は、2005年5月から沖縄国際大学の手話サークルとして活動している、「ちゅらとも」の和やかな雰囲気のサークル室にお邪魔した。メンバーには法学部や経済学部、総合文化学部など様々な分野を勉強中の学生が集まっていた。
 「友達が先に手話をしていて興味を持った」「ドラマ(オレンジデイズ)の影響を受けた」「楽しそうにサークル活動をしている先輩をみて参加したいと思った」など、サークルに入ったきっかけや手話歴は様々だが、楽しい雰囲気は先輩達から受け継いだようで、みんな和気あいあいとしていた。
 

サークルでは、実際に聴覚障害の方たちと交流会を持ったり、他の大学の手話サークルとの交流会も行っている。交流会で自分達の手話が通じた喜びはとても大きく、その喜びが活動意欲に繋がっているとのことである。
 しかし、大学生活や普段の生活での手話を使って会話する機会は多くはない。サークルには手話講師がいないため、普段の活動はメンバー同士での手話の練習が多くなる。メンバー同士、手話を使って会話したりしているが、どうしても口語に頼ってしまったり、また自分達の手話が通じているのかと不安になることもあるという。また、学外で「聴覚障害の方が困っていても、その方が手話をするのか分からず、どのタイミングで、どう手助けしていいのか分からない」こともあるとメンバーの1人である喜屋武さんは語った。
 このような環境の中で昨年から、NPO法人手話技能検定協会が行っているという「手話技能検定」が沖縄県内でも実施されるようになり、手話の実力を試す場として挑戦するメンバーもいる。今後は、より多く手話を使う機会を見つけるために、活動範囲を徐々に地域に広げていきたいと語ってくれた。