▲週1回の集まりに参加するメンバーと利用するママ学生
福祉情報おきなわVol.118(2008.3.1) |
編集発行 沖縄県社会福祉協議会 沖縄県共同募金会 沖縄県福祉人材センター 沖縄県民生委員児童委員協議会 〒903-8603 那覇市首里石嶺町4-373-1 TEL098(887)2000 FAX098(887)2024 |
大学生として勉学に励むかたわらで、父親として又は母親として、自らの子どもを授かり、育児が必要になっても、大学をちゃんと卒業できるよう友達として支えてあげたい。そんな想いを持った友人たちの輪が広がって出来たボランティアサークル「スマイル☆らんど」。
現在、メンバーは16名程度。親が講義を受けている間、子どもを大学内の社会福祉実習指導室内にて無償で預かり、授業をしっかり受けられるようサポートする。1人の子どもにスタッフ2人をつけるため、メンバー間でスタッフを調整し、活動を続けてきた。2007年度は、7名の学生の子どもが利用し、1歳から小学生と預かる子どもの年齢も幅広い。
「ちょうど人見知りの時期の子どもを預かった時、泣かれて困った」という代表の饒波さん。「学生で出産しても、大学生活を続けられる環境を作っておきたい」という仲間さん。「これまであまり小さい子どもと接する機会がなかったけれど、自分の子育ての勉強にもなるかと思って参加した」という真保栄さんと宮里さん。それぞれ活動の動機は違っても、関わった子どもたちの素直な反応や成長の過程に喜びを感じるという。
実際に利用した山口さんは「休学して出産した後、復学しても保育所のお迎え時間が6時までなので、夜間の講義で必修科目がある時、子どもを保育所から迎えて講義を受けなければいけないんです。そういった時、スマイル☆らんどを利用しています。私は、県外から来ていて、親や親戚が近くにいないため、本当に助かります。」とのこと。
時には、大学の先生の子どもを預かることもあるという。「この学生同士で助け合ってきた約4年間の活動は、学生や先生たちの認知度を深めてきたし、大学内に授乳室が出来るなど、少しずつ子育てし易い環境になってきた。これからも、顧問の先生をはじめ大学と連携を取りながら、学内専用の保育室が確保できればいいな」と皆で抱負を語ってくれた。
シリーズ活動最前線