県民児協 広報・情報紙 ふ く ら し ゃ 第24号

 『 平成19年度 民生委員児童委員リーダー研修会に参加して 』

 今日における民生委員・児童委員活動の方向性を探るとともに、地域における活動のリーダーの養成・資質向上を目的に毎年開催されております「平成19年度民生委員児童委員リーダー研修会」に各地区より代表の6名を派遣いたしました。
 今回は、参加者6名の報告書をまとめてご紹介させていただきます。
 ①山城喜美子(那覇市第2民児協)
 ②比嘉敬吾(名護市第2民児協)
 ③喜屋武光廣(西原町第1民児協)
 ④石川清敏(与那原町民児協)
 ⑤宮里敬一(宮古島市平良第2民児協)
 ⑥山田サダ(石垣市第3民児協)

   1日目(平成20年1月15日)
 1日目は、高崎健康福祉大学助教授の金井敏氏より「民生委員・児童委員、民児協活動の課題と強化方策」と題して講演がありました。金井氏によれば、地域福祉が介護保険の導入により市民活動、事業者と市町村のパートナーシップの時代へと移り変わってきたことや、この中で民生委員児童委員の仕事は、人と人をつなぐ、地域をつなぐ、安心・安全なまちをつくることで行政協力活動と個別支援活動などの自主活動に分けられると説明がありました。
 また、90周年記念活動強化方策の説明では、気がかりな人や見近に頼る人がいない地域住民を発見し、すすんで声をかけ、相談にのり、福祉サービスにつなぎ見守るなど継続して支援していくことや、地域住民の立場にたって個人の秘密を守り、誠意を持って活動をすることの重要性を強調していました。

   2日目(平成20年1月16日)

 2日目は「地域で住民のくらしを守るために」と題して、島根県民生委員児童委員協議会の堀江正俊会長より
講演があり、与えられる福祉から自ら求め、利用する福祉へ、地域住民一人ひとりの自立が地域福祉の原点であり、共に生きる、共に歩む風土づくりが大切であると述べられ、地域の関係者とともにどのように活動をすすめていくこと有効か検討しました。

 また、民生委員児童委員も地域住民の一人であり、住民もまた一人ひとりが地域の一員であり、人格は平等・対等である(要援護者は特別な存在ではない)ことや、地域住民一人ひとりの自立が地域福祉の原点であると結ばれました。

   3日目(平成20年1月17日)

 さらに、3日目は行政説明と全民児連顧問の光田釥氏による特別講演等があり、あらためて多くの仲間と共に研鑽を積み、民生委員児童委員として様々な課題解決に向け、安心・安全な地域づくりに努めていきたいと思います。
 3日間の内容の大変濃い研修ではありましたが、他府県の参加者との交流を通して、リーダーとは、実行力と行動力を持ち、待つ姿勢ではなく「歩み寄る姿勢」を持ち、常にプラス思考で街を動かしていこうという姿勢を学びました。研修で得た多くのことを地区民児協へ伝達していきたいと考えております。
 民生委員児童委員は地域住民から信頼されること、地域住民に展望を与えること、地域活動のリーダーになること、また、相互に調和と融和を持つことの4点を心にとめ、社会奉仕の精神をもって、支援を必要とする人々のために心身の支えとなり、地域福祉の向上に努めてまいります。   
 最後に、本研修会への参加の機会を与えていただいた地区及び県民児協の皆様に感謝申し上げ、研修報告といたします。

市町村民児協活動レポート
ボランティア劇団ちむぐくる活動開始
(南風原町委員民生児童委員連合会)

今回は、脚本作成・演出・役者まで民生委員・児童委員が中心となってボランティア劇団を立ち上げ、高齢者・子育てサロンの利用者に鑑賞してもらう機会を企画された南風原町民児協を取材してきました。

 南風原町は、高齢者いきいきサロンと子育てサロン活動を積極的に取り組んでいる地域で知られています。その中でも与那覇区の活動の特徴は、両サロンとも同じ日に同じ場所(与那覇公民館)で開催され、日常的に世代間交流の機会がつくられていることです。

 ボランティア劇団の名前は、「ちむぐくる」。民生委員・児童委員の役割や活動を広く地域住民に紹介し、地域福祉の増進を図ることを目的に昨年5月に結成された劇団です。昨年12月21日(金)に与那覇高齢者サロンと子育てサロンの合同忘年会において、短編人情劇「アンマー」を初上演されましたので、その模様をご紹介いたします。
 当日は、区内の高齢者約20名と子育てサロンの8組の親子、民生委員・児童委員や地域ボランティア等約50名の参加がありました。前民生委員・児童委員の与那嶺信武さんが作・演出を手がけ、出演者の殆どが芝居は初挑戦という方ばかり。短期間で、沖縄方言を交えた長い台詞を覚え、公演前夜も遅くまで練習していたという熱の入れようだったようです。舞台上の大道具から小道具、出演者の衣装はすべて関係者の手作りというこだわり。

 劇「アンマー」は、戦後の米軍統治下の沖縄。アメリカ人と駆け落ちした娘が20年ぶりに帰沖し、二人の結婚を認めてもらうストーリー。二人の間には10歳の子(メリー)がいて、夫やその家族から可愛がられ楽しい生活を送っていることを知る。しかし、母(アンマー)はなかなか許してくれず、二人はあきらめ米国に帰ろうとするが、孫娘メリーの「いつまでもメリーのおばあちゃんだからね!元気でね」の一言に心を開き、娘と夫、孫を家族として迎え入れる人情味あふれる現代劇です。
 戦後の復興期を共に生き、力強く生き抜いてきた沖縄女性「アンマー」の姿と我が身を重ね合わせた多くの参加者が、主人公アンマーの素人とは思えない迫真の演技に、ハンカチで涙をぬぐいました。芝居する側と観客とが見事に一体感を共有できたすばらしいものでした。

 劇団の活動を通して、単にうちなー芝居を楽しんでもらうというものだけに止まらず、地区担当の民生委員・児童委員と顔見知りになることで、日々の支援活動にもつなげていくねらいがあるようです。
 今後、町の敬老会などでの上演を企画しており、南風原町内の高齢者を対象とした福祉保健施設や高齢者サロンなど各字でも上演を考えているようです。


沖縄県民生委員児童委員協議会
新役員が決定しました!

会 長  宮国 泰雄 (全  県)
副会長  長堂 タツ子(北部地区)
副会長  玉城 宏  (中部地区)
副会長  前城 秀男 (南部地区)
副会長  山城 喜美子(那覇地区)


全国児童委員研究協議会 
日程が決定しました!
1.期日/平成20年3月13日(木)~14日(金)
2.会場/東京ベイホテル東急

平成19年度県民児協第3回総会並びに民児協会長研修会 
日程が決定しました!
1.期日/平成20年3月17日(月)
2.会場/総合福祉センター ゆいホール

市町村民児協事務局担当者会議 
日程が決定しました!
1.期日/平成20年3月6日(木)
2.会場/総合福祉センター 403研修室

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福祉情報おきなわVol.118(2008.3.1)
編集発行 沖縄県社会福祉協議会  沖縄県共同募金会
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