福祉の職場説明会・面接会

~会場からあふれる求職者のやる気をリポート~


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福祉情報おきなわVol.118(2008.3.1)
編集発行 沖縄県社会福祉協議会  沖縄県共同募金会
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求職者545人が来場

 去る1月22日(火)、沖縄コンベンションセンターにおいて「福祉の就職総合フェ2008 福祉の職場説明・面接会」(主催・・・沖縄県、沖縄県社会福祉協議会・名護市社会福祉協議会)が開催されました。
 求職・求人活動の支援を目的に毎年開催されるこのイベント、今年は例年よりひとまわり大きい展示場を会場に、昨年の37事業所を大幅に上回る57の事業所の参加を得ました。
 また、県外3府県から特別養護老人ホームを中心に6事業所が参加したことも初めての試みでした。そのほか、ハローワーク、ナースセンター、各種職能団体による相談コーナーを設置し、来場した求職者数は545人(内学生428人)に上りました。

▲会場には多くの求職者の方々が詰めかけました

イベント規模拡大に期待充分!

 今回は当日来場した三人の求職者の方に会場でインタビューを行い、説明・面接会に対するそれぞれの意気込みを語っていただきました。

 現在大学四年生の渡久地さん(写真右)と内兼久さん(同左)のお二人。
渡久地さん・・・「今日は高齢者のデイサービスや障害者の就労支援施設を中心に5ヶ所ほど面談する予定です。今回で二度目の参加です。」
内兼久さん・・・「私も5ヶ所ほどの面談を希望しています。昨年三年生の時にも参加しましたが、前回より多くの事業所が参加していて、分野別に配置されているのも分かりやすく動きやすいと思います。」

 お二人とも三年生のときから就職活動をしている熱心な学生さん。最後に要望として、他の分野に比べて求人募集が遅い福祉分野に対し、もう少し早い時期に面接会を開催してほしいとの貴重な意見もいただきました。事業所担当者の話に熱心に耳を傾ける姿が印象的なお二人でした。

▲真剣な表情で担当者の話を聞く
渡久地さんと内兼久さん

求職者にとってありがたい催し

 人材研修センターのチラシで開催を知り参加したという杉本さんにもお話を伺ってみました。
杉本さん・・・「児童に関わる仕事を希望しており、5、6ヶ所面談をしたいと考えています。今日は一度に多くの事業所の方と直接お話できる絶好の機会。求職者にとってありがたい催しだと思います。」
 事業所担当者へ積極的に質問する姿勢に、福祉の仕事に対する熱い想いが感じられた杉本さん。ぜひ大きな収穫が得られることを期待しています。

▲積極的に質問を投げかける杉本さん

 一方、求人事業所からは「全体的にしっかり情報収集をしている方が多いように感じられた。今日面談をした方の中からぜひ採用したい。」という感想や「独自で面接を実施するのとは違い、事業所について説明をしながら多くの求職者の方々に出会うことができる良い機会だ。」という意見が聞かれました。
 しかし反面、「圧倒的に学生の方が多く、すぐにでも働ける方が少ないのが難点。また、2月下旬にならないと求人の有無が確定しないこともあり、開催時期をもう少し遅くしてほしい。」といった要望もありました。
 これは福祉分野の求人に年度契約型・退職者補充型の採用形態が多い現状を表しているといえるでしょう。現に、県外では福祉に携わる人材が採用活動を早期に開始する他分野・他業種に流出しているとの報告も出されています。
 福祉への想いを持つやる気に満ちた人材、また求人事業所双方にとってよりよい雇用環境を整備していくこと。これが今後の福祉の職場にとって重要なカギとなるのではないでしょうか。

 一方、