県民児協広報情報誌 −第35号−

ふくらしゃ

新年のごあいさつ

 新年、あけましておめでとうございます。
皆様におかれましては、ご健勝にて新春を迎えられましたことと、心よりお慶び申し上げます。
はじめに、民生委員・児童委員の皆様におかれましては、常日頃より地域福祉の向上におけるさまざまな活動に多大な御尽力をいただいていることに対し、心から敬意を表するとともに感謝申し上げます。

民生委員児童委員活動報告

1.児童館と民生委員児童委員との交流会

 宮古島市南小型児童館の地域交流会が年始めに開かれました。同館と利用する子どもたち、民生委員児童委員でゲームや踊りを通して交流を深めました。
 同館では、地域の児童を対象に英会話講座を開催、週一回のペースで講座を開いています。
 今回、同講座が七ヶ月を迎えたことから、児童たちの中間発表を兼ね民生委員児童委員との交流会が実施されました。

▲児童との交流

 同講座で学んでいる児童らは、英語による自己紹介と歌、踊りを披露し、また、児童らと民生委員児童委員が一緒になって参加したキャンディー運びゲームとトレインゲームでは、会場が一体となって盛り上がり、大きな笑い声と暖かい拍手に包まれていました。

3.老人福祉部会の活動

 老人福祉部は公共施設の見学や高齢者との交流会、サロン訪問、一人暮らし高齢者宅への友愛訪問等の声かけ見守り活動を行っています。特に一人暮らし高齢者の「安否確認」においては、十分に気を配り、出来る限りの情報の共有をしながら注意深く取り組んでいます。
 また、サークル活動等への参加を促し、多くの仲間と共にいきいきと明るく過ごされている高齢者は私たちのお手本となっています。

4.障がい者福祉施設を訪問して

 社会福祉施設会ユームツ会 青潮園(身体障がい者擁護・身体障がい者通所授産施設・日中一時支援事業所)を訪問し、施設長より事業内容の説明を受け、施設利用者の生活の様子を見学してきました。
 中でも、通所授産作業内容においては、屋内班が施設建物清掃、かりゆしウェア縫製、精米作業を、屋外班が産業廃棄物収集やビニールハウス農産園芸に取り組んでおり、純粋に作業に取り掛かる彼らの姿に感動さえ覚えました。
 また、三障がい者スポーツ大会や障がい者フェスティバルでは、各単位民児協同士の協力もあって、舞台発表や交流の場において連携を深めることができました。

沖縄県民生委員児童委員協議会 
  会長 宮國 泰雄

 さて、近年わが国では、本格的な少子高齢社会の到来に伴い、核家族化や単身世帯の増加とともに地域住民の意識の変化により、住民同士のつながりは希薄化し、孤立や孤独、医療、介護、子育て等への不安や負担が増し、地域福祉における課題への対応は急務となってきております。
 また、児童、高齢者、障がい者への虐待や高齢者の孤独死、悪質商法被害等が増加し、犯罪被害に巻き込まれる子どもたちも後を絶ちません。
 このような状況の中、全民児連が「広げよう 地域に根ざした 思いやり」をスローガンに掲げた民生委員・児童委員制度100周年に向けた行動宣言の精神を踏まえ、私たち民生委員・児童委員は、一丸となってあらゆる課題に取り組み、地域住民が安全で安心して暮らせるための活動展開をしていかなければなりません。
今年は一斉改選の年でもあります。本県における民生委員・児童委員の定数に対する充足率の低さは、一斉改選の度に指摘される一方で、その活動日数は増加傾向にあります。
近年、地域社会に散在する多くの課題に対応するため、その職務内容は多様化・複雑化し、専門化していく傾向にあり、民生委員・児童委員の負担感につながっているように思われます。
また、地域住民に民生委員・児童委員の職務がまだまだ十分に理解されていないというのが現実問題としてあります。このことから、私たち民生委員・児童委員が日頃から行っている相談援助活動や見守り活動等を通じて、関係機関等と連携して情報の共有を図り、問題解決のネットワークを構築し、地域住民の民生委員・児童委員への理解を深め、県や市町村の御協力を賜りたいと願う次第であります。
日常的に相談援助活動や見守り活動を住民の立場で担っている民生委員・児童委員の役割は、今後ますます重要となることから、民生委員・児童委員が活動しやすい環境整備を進めていくことが必要であり、次期候補者を選出する基盤を広げていくことが期待できると思います。
今後とも相談・支援等を必要とされている住民の方々の期待に沿うような地域づくりに取り組んでいけるよう、組織の充実を図りつつ、地域の住民のつながりを築き、誰もが住みなれた地域で安全で安心して自立した生活が送れるような社会の実現に向けて努力していきたいと存じますので、皆様には一層の御支援、御協力をお願い申し上げまして、私の年頭の挨拶とさせていただきます。

明朗で健全な地域社会づくりを目指して

                  宮古島市第二民生委員児童委員協議会 

 わたしたち宮古島市平良第二民児協は、児童福祉部、老人福祉部、障がい者福祉部からなる専門部を中心に研修会や諸行事・交流会等に積極的に参加し、自己研鑽に努めながら地域社会の実情を把握し、明朗で健全な地域社会づくりを目標に日々活動しています。
 今回、年間を通して行ってきた活動の様子をまとめましたので皆様にご紹介したいと思います。

2.「鯉のぼり掲揚式」行事に参加して

 宮古島市は、毎年五月五日から十一日間を児童福祉週間行事の一環として、「鯉のぼり掲揚式」や保育園児たちの絵画展示を開催しており、児童福祉部も協力参加して園児たちを激励しています。
 掲揚式当日は、澄みきった五月の青空に舞う鯉のぼりに夢を託して、子どもたちの元気な歌声が響きわたりました。参加した児童福祉部の民生委員児童委員は、子どもたちの健やかな成長と幸せを願う瞬間を意義深くかみしめていました。
 その他にも、児童福祉部は各種行事に積極的に参加、協力をし、子どもたちを心身共に健やかに育てるための支援活動や、児童虐待・犯罪被害から幼児・児童生徒を守り、安全・安心な町づくりの推進に努めています。

▲鯉のぼり掲揚式

 今回、紹介した活動以外にもボランティアガイド講座・みやこ学園祭・薬物乱用防止チラシ配布・災害時一人も見逃さない運動等、一人暮らし高齢者や障がい者の台風時の対策確認マップ作り、災害時に活かそう緊急連絡表の作成等、様々な活動に取り組みながら、わたしたち平良第二民児協は今後とも互いに切磋琢磨していきながら、支援見守り活動を継続し地域に貢献していきたいと思っています。


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福祉情報おきなわVol.129(2010.1.1)
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